
小説すばる 2025年9月号
発売日:2025年8月16日
価格:定価1020円(税込)
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特集
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篠田節子×高橋明也(東京都美術館館長)「自分が立てたコンセプトに押し潰されず、歳を取るに従って自由度が増していく」
篠田節子さんの長編小説『青の純度』は、謎に満ちた画家の足跡を追う圧巻のアートミステリーだ。本書刊行を機に久しぶりの再会を果たしたのは、美術史家で、現在は東京都美術館館長を務める高橋明也さん。長きにわたる親交がある二人の対話は、作り手へのエールへと繫がっていった。
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渡辺 優×齋藤明里(女優/読書系YouTube「ほんタメ」MC)「世の中は恋愛至上主義なのか?」
意外性のある設定の中に、世の中に対する違和感を盛り込む小説家、渡辺優さん。読書系YouTube「ほんタメ」でMCを務める女優の齋藤明里さんは、そんな渡辺作品を愛読している。渡辺さんの新作『女王様の電話番』の刊行を記念して、お二人に作品のこと、そこから感じたことをたっぷり語っていただきました。
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座談会 ヒトコワ大喜利 浅倉秋成×新川帆立×似鳥 鶏
ヒトコワ――。それは幽霊や妖怪、超自然現象ではなく、“生身の人間”がもたらす怖さ。そして今ここに、出されたお題に対して、大喜利形式でヒトコワな回答を披露するという、奇天烈企画に果敢に挑む猛者たちがいた。浅倉秋成、新川帆立、似鳥鶏。今を時めく個性豊かなミステリ作家三名である。書評家・若林踏の舵取りのもと、《ヒトコワ王》の称号をかけた熾烈極まる戦いの末に、彼らが行き着いた人間の怖さとは――?
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宇佐美まこと×松浦秀人(日本被団協代表理事)「被爆80年、物語に託した軌跡と奇跡」
ミステリにホラー、社会派ドラマまで、多彩な作品を生み出してきた宇佐美まことさん。新刊『13月のカレンダー』では、広島に投下された原爆を巡る「奇跡の物語」を紡ぎました。戦後80年。遠ざかってゆく戦争の記憶を、いかに繫いでゆくべきか――。被爆者の松浦秀人さんをゲストに招き、おふたりが暮らす愛媛県松山市でお話を伺いました。
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